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Calamita(カラミータ)

Calamita(カラミータ)

私達は、10年以上イタリアを代表するハンドメイドのTOMMASINI、CASATIを扱ってきました。日本製のカーボン材料がスポーツバイク市場を席巻する中で、彼らはこれらの新素材に目を向けつつも、スチール素材の持つ温かみを昔ながらの伝統的な手法と共に継承してきました。
その手間・時間の掛かる作業は、希少性を生み出し、持てる者に優越感をもたらし、また少し高価なものとなっています。
正直言えば、彼らとの長年の付き合いの中で、他の多くのイタリア・ブランドのように台湾や中国での製造を促したこともありました。しかし、彼らは頑なにイタリア国内での生産に拘り、それを拒否してきました。今となっては、その頑固なポリシーは多くの皆様から逆に評価されています。
手入れを怠れば錆びついて、さらに年月を経れば朽ち果ててしまうスチール。しかし、その欠点は逆に生命感に溢れ、そのしなやかさは無機質なアルミやカーボン素材と違った感動を与えてくれます。そのような感動をイタリア製のハンドメイドフレームだけでなく、多くの方に広く知ってもらいたいと考えたのが、このCalamitaのスタート地点でした。幸いなことに私達はTOMMASINIやCASATI、そして彼らを支持する日本のエンスー達を通じて、そのエッセンスとマインドを学ぶことができました。また、Acorのパーツやアクセサリーの商品開発の経験もバイク作りに生かす事ができました。
スチールに魅力を感じ引き込まれるのは、まさに磁石(=Calamita)そのものです。良いスチールフレームは、遠くへ早く楽に連れて行ってくれます。
もっと簡単にその感動を手にする事ができたらとこのプロジェクトを考えて4年が過ぎました。ただ早く走るだけなら、カーボンのような新素材にその役目はまかせた方が良いでしょう。でも、五官(視・聴・嗅・味・触)に感じるバイクは、出来の良いスチールバイクが一番であるという結論は多くのエンスー達が認めるところです。シャシー(フレーム)にコストを掛け、エンジンの好みに応じたバージョンアップをする余地を残しています。いわば弄る楽しみです。言い換えれば未完成とも言えますが、それがCalamitaの魅力でもあります。
そして皆さんに日本の春夏秋冬の趣をこのバイクと一緒に堪能してもらうことが、私達の最終的なミッションであり歓びでもあります。