フルサスオールマウンテンとは、極端に過酷なフィールド、競技志向ではなくダート走行を楽しむために上りも含めた走破性を高めたMTB。クロスカントリーバイクより長めのトラベルのサスペンションを装備し、ハードな下り坂を楽しんでライディング出来る。車体重量は少し重くなるが、リヤのローギヤを34Tと大きくするなど、下りに特化するのではなく上りも楽しめるように設計されている。上り下りどちらかを極端に速く走るような設計ではなく、長距離・長時間のダート走行で疲れを残さずトータルバランスに優れたカテゴリ。
サスペンションのセッティングで随分と走りが変わるので、トライ&エラーで自分に合った、好みのセッティングを見つけてください。エアサスには専用のメーター付ポンプが必携です。
下り坂での操作性を考慮して、高めのハンドル位置、アップライトな乗車ポジションを確保しやすいライザーバーが採用されます。
幅はクロスカントリー用よりも広めの600~640mm位が一般的です。
フロントギヤは幅広い地形に対応するためにワイドなギヤ比が確保できるトリプルギヤが主流です。下り坂を重視したモデルでは地面とのクリアランスを意識してアウターを省いたダブルのモデルもあります。
下りでの走破性はもちろん、上りでもトラクションコントロールが容易になる100~150mm程度のトラベルの前後サスペンションを装備します。
クロスカントリーモデルに比べ荒れた路面でも安定して走行することが出来ます。
タイヤは悪路でも高いグリップを確保するブロックパターンで若干太めの幅2.1前後のものが主流。径は26インチが主流です。フロントホイールも高剛性のスルーアクスルを採用するモデルもあります。